完成後のサポート
欠陥かな?故障かな?と思う前にこんなところにご注目下さい。
住宅性能を最大限に発揮させ、いつまでも快適にお住い頂くためには、知っておくと便利な情報があります。また、住宅が高性能ゆえに守っていただきたい使用法もあります。欠陥では?と思う前に以下の点にご注意下さい。
換気装置は正常に働いていますか?
結露しないといわれたのに結露が発生する。臭いがこもる。それは、以下の原因が考えられます。
1- 新築時の結露発生。
寒い季節の新築お引き渡しの後で、まれに窓ガラスに結露が発生することがあります。これは、新築時結露で、使用した部材や建材等から放出された水分が窓ガラスに結露する現象です。この様な場合の結露は、2〜3日から遅くとも一週間を経過すると自然に消えてしまいますから問題はありません。もしもそれ以上続いたり、窓ガラスがびしょびしょになるような結露の場合は、他に原因が考えられますから速やかにご連絡をお願い致します。
2- 計画換気装置は24時間換気が原則です。
室内が換気不良になると余分な水蒸気が排出されずに結露することがあります。機械力による計画換気は留守にする時にもスイッチを切らないことが原則です。換気装置の電力は微々たる物ですから換気装置は一年中つけっぱなしにしておいて下さい。また、簡易ガスコンロ等で鍋料理などをした場合も窓ガラスなどに結露することがあります。局所換気装置が併設してある場合には速やかに換気し、設置していない場合には、窓を開けて水蒸気を速やかに排出させて下さい。
3- 室内に不快な臭いがこもる
窓を開けているからと換気装置をオフにしていませんか?計画換気装置の場合には、室内・トイレ・キッチン・風呂場などの換気を一系統で同時に行っている場合が多いので、窓を開けている時でも換気装置を原則として止めてはいけません。計画換気装置は24時間運転が基本です。電気代がもったいないからと窓を開けた時や、夜などに計画換気装置を止めてしまうと臭いばかりではなく、空気の汚染や余分な湿度で空気質が悪くなり不快になります。ほとんどの計画換気装置は省エネファンの採用で24時間連続運転をしても電気料金は少しで済みます。
故障かな?と思う前に日頃のお手入れを。
1- 給・排気口(内・外)を掃除していますか?
※鳥や蜂が巣を作ってふさいでいる場合もあります。給・排気口はこまめに点検しましょう。
2- 給・排気口の外側がふさがっていませんか?
※給・排気口の外側は、ビニールや紙、ゴミなどでふさがらないように常に点検して下さい。
3- 給気口を締めすぎてはいませんか?
※給気口で給気している場合には、室内側の給気口を締めすぎて、室内に新鮮な空気が入らない場合があります。適正に外気が取り入れられているか給気口に手をかざしてみて下さい。空気の流れが感じられたら問題は有りませんが感じが弱い場合は濾紙の交換時期ですからHPで購買し交換するか、弊社にご連絡ください。
暖・冷房が効かない様な気がする。
1- 新築、お引き渡し直後
夏のお引き渡しの場合、工事中は日射を遮蔽するカーテンなどが設置されていないので、室内に日射が差し込み暖まった状態になっています。お引き渡し直後は、クーラーを少し強めに運転して下さい。暖房の場合も同じ事が言えます。重要なのは、室内の窓やドアを閉め忘れていないかどうかです。高気密・高断熱性能を利用して省エネ効果を考えた冷・暖房装置を装備している高性能住宅では、せっかくの気密や断熱性能を損なう状況を取り除くことが重要です。
2- 日射遮蔽、日射取得は充分に行っていますか?
夏の暑さ対策も、日射の遮蔽で冷房の効きはかなり違います。逆に冬は、日射を取得する工夫で室内の暖房効果も高まります。開口部をうまくコントロールし、日射の遮蔽や取得で、冷・暖房の快適性や冷・暖房経費は格段に異なります。